私たちの心には「インナーチャイルド」という、幼い頃の記憶や感情が残っていることをご存じでしょうか？
過去の心の傷が癒されないままだと、自己否定や不安として大人の生活に影響を与えることがあるのです。
本記事では、インナーチャイルドが現在の自分に与える影響について解説します。
1.不安が消えない理由は何？
仕事や家庭での責任が増える30代～40代の大人になっても、「なぜか満たされない」「不安や自己嫌悪が消えない」と感じることはありませんか？
周りから見れば「順調な生活を送っているように見えるのに、なぜ？」と不安を抱く人は多く、特に女性にはその傾向が強いとも言われているそうです。
その原因として、最近注目されているのがインナーチャイルドです。
今回は、インナーチャイルドが不安や自己否定感にどう影響するのかを解説し、自分らしい安定した生活を取り戻す方法をご紹介します。
2.インナーチャイルドとは何か
インナーチャイルドとは、私たちが幼少期に抱いた感情や体験が心の奥に残り、今の自分に影響を与えている「心の中の子供」のことを指します。
幼少期の体験が与える影響
幼少期に受けた愛情、不安、傷つきなどが大人になった私たちの行動や感じ方に影響することがあります。
インナーチャイルドが傷ついたままだと、大人になった後でも心の底に未処理の感情が残り、不安や自己否定感を生み出す要因となりやすいのです。
3.インナーチャイルドがもたらす影響
インナーチャイルドの影響は、次のような形で現れることがあります。
自己肯定感の低さ
傷ついたインナーチャイルドを抱えたままだと、「自分は価値がない」「愛される存在ではない」といった自己肯定感の低さが出やすくなります。
これは幼少期に十分な愛情を受け取れなかったり、過度な期待を背負わされた経験が原因となることが多いです。
対人関係の不安
インナーチャイルドが影響していると、人の言葉や行動に過剰反応してしまうことがあります。
特に「嫌われるのが怖い」「自分が不十分だと感じる」という不安が強く出てしまい、周りの人に対して気を使いすぎたりして対人関係に疲れてしまいやすいです。
完璧主義や過度な自己批判
インナーチャイルドを癒す方法を学ばずに大人になると、完璧を求めたり、失敗に対して過剰な自己批判をする傾向が強くなります。
自分に厳しくしすぎてしまいやすいのですね。
これは、幼少期の自分を守るために作り上げた“鎧”のようなもので、日常生活や人間関係に支障をきたすことがあります。
4.不安を軽減するためのインナーチャイルド癒し方
ここからは、インナーチャイルドと向き合い、不安を軽減するための具体的な方法を紹介します。
自分の感情を受け入れる
まずは、「不安があるのはダメだ」と自分を責めるのをやめ、自分の感情をありのままに受け入れましょう。
「私は今、不安を感じている」「大切にされたいと思っている」と、感情を素直に認めることがインナーチャイルドを癒す第一歩です。
過去の体験を振り返る
自分が特に印象的だった幼少期の体験を振り返ってみましょう。
「どんな出来事が、今の自分の不安や行動に影響しているのだろう？」と過去に目を向け、思い出すだけでも心の整理に役立ちます。
無理に忘れようとするのではなく、思い出してあげることで、インナーチャイルドが「気づいてもらえた」と感じ、少しずつ安心を取り戻すことがあります。
自分に優しく接する
インナーチャイルドが傷ついていると、自分自身に対しても厳しい態度をとりがちです。
しかし、子供が傷ついている時に必要なのは叱責ではなく、愛情と優しさです。
自分の内面の子供にも同じように優しく接し、「頑張ってきたね」「大丈夫だよ」と自分に言い聞かせてあげましょう。
セルフケアや趣味でリラックスする
インナーチャイルドを癒すためには、心の負担を減らすセルフケアも重要です。
お気に入りの音楽を聴く、リラックスできる環境でお茶を飲む、趣味に没頭するなど、日常生活の中でリフレッシュの時間を設けましょう。
リラックスして心に余裕が生まれると、インナーチャイルドとの向き合いもスムーズに進むことが多いです。
カウンセリングを検討する
インナーチャイルドの癒しには、専門的なサポートが有効な場合もあります。
カウンセラーやセラピストと対話しながら心の奥にある感情を見つめることで、一人では気づかなかった感情に気づきやすくなります。
筆者は最近ヒプノセラピーに行ってきましたよ。
いわゆる催眠療法というものですが、行ってみて良かったと感じました！
自分のトラウマ的なものがしっかりと癒されたのが分かりますので、おすすめです。
その体験談を近々紹介しますね。
5.【まとめ】インナーチャイルドと向き合うことの大切さ
インナーチャイルドは、大人になった私たちにとって「心の成長」を促す大切な存在です。
不安や自己否定感が消えないと感じるのは、決して「弱い」わけではなく、未解決の心の傷が癒しを求めているからかもしれません。
自分の中にあるインナーチャイルドを理解し、癒してあげることで、日常生活の中での不安も少しずつ和らぎ、心の安定を取り戻せるでしょう。
心に残る不安や自己否定感を根本から見つめ、今の自分をもっと大切にする一歩として、インナーチャイルドについて知識を深め、向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。